マジック・ボールペン・手垢汚れ…スマホ・タブレットのカバーをキレイにしたい

本革や布製カバーの汚れはオタクのディープな世界に突入しがちなのでとりあえず置いときまして。

今回は合皮やポリウレタン製カバーの汚れをキレイにする話。この手のカバーって、しばらく使ってるとボヤーッと黒ずみ薄汚れ、手触りベタついたり粉っぽくなって気持ち悪い。

というわけで、手っ取り早いクリーニング方法をクレニズム販売品で実験。まあ、なんやかんや言っても表面はペンキですから、芯材に水分染み込まさなきゃいいだけでしょ。そんなに難しくないはず…。

手垢・皮脂の汚れやテカリの除去

黒っぽい薄汚れや皮脂のテカリは、マイクロファイバークロス(薄手の方が力入れやすくておススメ)に水をたっぷり含ませてからよ~く絞って(←ココ、とても重要)拭き上げればだいたい落ちます。ただし、摩耗のテカリを皮脂のテカリと勘違いしてムキになってゴシゴシやると、ペンキ剥げ下地が出ます。この場合は潔くあきらめ我慢するか、買い替える(腕の立つプラモマニアはエアブラシでボカシ塗装とかするらしい)。

そんな感じで水拭きでそこそこやってもキレイにならない時は、生分解性のサラッとした洗剤(←すすぎ洗い無しでも洗剤成分残留しないので便利だし安全安心)をマイクロファイバークロスにスプレーして拭き上げてみる。これとかこれとか。得にゴムっぽい滑り悪い素材の手垢の黒ずみなんかにに効果てきめん。カラーがワントーン明るくなります。

ボールペン・油性マジックの汚れの除去

後悔しないクリーニングの基本は【チキン】に徹すること。完璧目指さず、汚れがあらかた消えたら終了すること。仕上がりに我慢ならずウズウズする時は、とりあえず一晩放置してみること。翌日見てみると「あれ、意外とイイ感じかも」なんてこと、よくあります。手順としては…

①:まずは水拭き → 落ちない
②:次に洗剤追加 → 落ちない
③:洗剤濃度を濃くしてみる → 落ちない(だいたいこの辺で先が見えてくる)
④:最後の手段。溶剤を使う。

溶剤:溶剤ってぐらいだからインク汚れが溶けて落ちる。当然、素材の色も溶ける…場合がある。もろ刃の剣。良く落ちる=危ない。

身近なモノを使うなら、まずは弱めの消毒用アルコールで。ダメなら次は強めのマニキュア用除光液で。業務用で使いやすいのだと、黄色に赤いキャップの木工用ボンドでおなじみコニシのトレックソフト(溶剤入り洗剤)とか。

接着剤の会社ですから溶かすのも得意でして。建築現場では職人さんがコレ使って、はみ出たノリとかワックスとかペンキとか拭き取るのに使っています。かなり強いけど、短時間で作業してしっかり水拭きして成分残留させなければ(←ココ、とても重要)なんとかイケるはず?

というわけで、論より証拠とポリウレタン製iPad用純正スマートカバー(風呂のフタみたいなカラフルなヤツ)に調子こいてマッキーで落書きして実験…してみたところ大失敗。このカバー、汚れた瞬間インクが浸透してしまう感じ。なので表面のインクはが綺麗に落ちても、深く浸透したインクがぼんやり透けて見える。「今回は実験だから勝負!」と意地になってトレックたっぷり染み込ませガシガシ擦ったらカバー表面ふやけてシワシワになりました。この素材はインク染み込んだら最後です。

【結論】やっぱり作業はチキンに徹して一歩手前でやめるべきです。溶剤使う作業は軽く試してみて「危ない」と思ったら早々にあきらめる方が後悔しません。

油性の汚れを落とす裏ワザ

緊急事態発生、油性汚れが固着する前に身近なもので何とかしたい…って時はハンドクリームが使えたりします。化粧をクレンジングで落とすみたいに油を油で溶かす感じ。クリームには乳化剤(つまり界面活性剤)も入っているから融けた汚れが浮き上がってくる…なんて話もあり。まあ諸説の真偽はともかく確かに落ちる…ことは落ちるのだけれど、上手くやらないと浮いた汚れが伸びて拡散・再付着します。水で洗い流せれば問題ないんですがね。まあ、あくまで緊急時にダメもとでチャレンジする感じ。積極的にお勧めはしません。