都会ではコーヒーのサードウェーブが来ているけど、水戸でも美味しいコーヒーは飲めるぞ

都会ではコーヒーのサードウェーブとやらが押し寄せているらしく「ブルーボトルコーヒー」など豆や淹れ方こだわりまくった高級コーヒー店が話題のようですが、水戸は「波?こっちは凪状態だわ」…なあんて思っていたら、実はそうでもなかったのです。

「茨城の水戸界隈だって美味しいコーヒー飲ませてくれる店くらいあるわい(しかも安い)」(「なめんなよ【ハート】いばらき県」)。

そもそも茨城には…

コーヒー豆栽培、兼製造、兼販売業者の「ちょっと贅沢な」サザコーヒーという会社があり、水戸・ひたちなか界隈の気の利いたレストランや喫茶店ではココの豆を使ったコーヒーが出てくる確率が高かったりします(←主観)。

…が、これが結構な確率で「いわゆる珈琲」といった感じのガッツリ深煎りの苦~いヤツだったりします(←主観2。決してdisってる訳ではない)。

そんな環境下で育ったわたくし、「コーヒーなんてカフェイン摂取するための苦い汁でしょ」なんて言っちゃう鈍感な味覚の人種ですが、数年前から水戸界隈のちょっとイイ感じのcafeに行くと

「あれ?なんかココのコーヒー美味しい…」

なあんて感じることが増えまして。

そんなコーヒーに出会った時は、鈍い視覚でよーく観察し、馬鹿な味覚でじっくり味わってみる。すると…

●なんかコーヒーの表面に分厚いオイル膜があってまろやかで口当たり良い(ような気がする。鈍感なりに)。
●なんか酸味・苦味などと単純に表現できない複雑な味と香りがする(ような気がする。鈍感なりに)。
●よくわかんないけど、なんかスゴイ(ような気がする。鈍感なりに)。

そして、そんな美味しいコーヒーが出てくる店のレジカウンター周りには共通のショップカードが置いてあったりすることに気づきます。その名も…

コーヒー・ア・ゴーゴー」。

…。何じゃそのゆる~い名前の店は??

そのゆる~い名前のショップを調べてみると…


そこは…

ブルータスのコーヒー特集号なんかで取り上げられるようなコーヒー豆屋さんで、店主は「珈琲の味方塾」のメンバー

…というコーヒー好き界隈ではかなり有名なお店でした。そして、扱っているコーヒー豆は「スペシャルティーコーヒー」と呼ばれる…って、それサードウェーブとか言ってるカフェが使うような美味しい豆じゃん?

…ってことはアタシ、随分前からソレと知らずに飲んでたわ。そりゃ美味いわけだ(まあ、淹れ方はサードウェーブ勢に劣るかも知れないけど)。

「こりゃ、行くしかないでしょ」ってことで実際に行ってみると、そのお店は…

カップオブエクセレンス国際審査員で最近だとエルサルバドルに呼ばれちゃう店主らしい
●そこへは交通費自腹で喜んで行っちゃう、もう商売人というより、ただただコーヒー愛にあふれた店主らしい
●PCで作ったフライヤーの校正刷りにマジックでガッと情報追加してそのまま配布用原稿にしちゃう上に、原稿斜めのままスキャン・出力しちゃって「まあいいや。配っちゃえ」みたいな感じ(実は高度なヘタウマデザインなのか?)のおおらかで味のある店主らしい(←想像1)
●かと思いきや、店舗は所さんの世田谷ベース手掛けたPFS(パシフィックファニチャーサービス)にオシャレ空間に仕上げてもらっちゃうような店主らしい

…そんな愛すべき人(←想像2。お店で顔合わせるだけで深い話をしたことはない)が営んでて、そこでは

●選りすぐりのコーヒー豆が買えちゃうし(行くとコーヒー1杯御馳走してくれます)
●聞けばコーヒーの美味しい淹れ方も教えてくれちゃうし
●なんなら気の利いた道具も売ってくれるし

…という雰囲気のある空間でした。

そんなお店のおかげで最近は、ココんちの豆でコーヒー淹れてくれるカフェに行ったり、直接コーヒー豆買って(安くないけど)、ゴリゴリ荒目に引いて(ちょっと面倒だけど)、フレンチプレスあたり使えば(掃除がちょっと手間だけど)、たいした技術無くてもオイルたっぷり複雑な味と香りの美味しいコーヒーが自宅で簡単に飲めるわけです。

「サードウェーブ来ね~な」と思ってたら、実はずっと前からからじんわり波が押し寄せていて、もう結構深~くなってました…というお話。水戸って素敵(「なめんなよ【ハート】いばらき県」)。