フローリングの床にコーティングは必要なのか?

新築の家やマンション買うと結構な割合で「フローリングにコーティングをしたい」という話になるそうです。床を出来るだけ長くキレイに保つためコーティング。気持ち、わかります。でも、実際のところどうなのかといいますと。

最近のフローリング

たとえばあるメーカーの製品カタログには「擦り傷・ペット傷に強く、汚れにくく、WAXも不要」なんてビシッと書いてある。要はコーティング済みですよ…ってこと。チリ・ホコリ少なく温度湿度管理された工場でロボットがビシッとコーティングしたフローリング。仕上げ完璧、塗りムラなし。

そんなフローリング張った新築の床はコーティングいらないはずなのです。

なのに。
「そんなの信じられない。仮にそうだとしても、コーティング上塗りすればもっと長持ちするでしょ」なんて。気持ち、わかります。でも、実際のところどうなのかといいますと。

フローリングのコーティング作業

ホコリ舞う住居内で、作業着の職人が汗かきながら劣悪環境でモップで手塗り。どんなに上手い人が塗っても、ムラや濃淡、ホコリの抱き込みが起きてしまう。さらにその辺のトラブル嫌ってコーティング薄~く塗る。厚みおよそ10マイクロメートル(0.01mm)。ちょうどサランラップの厚さのガラス板をフローリングに載せた感じ。

だから。
追加でコーティングしても工場出荷時の美しい状態には及ばないし、30年保障って耐久性そんなに期待出来るわけないじゃない…って思うんです冷静な時は。

だけど。
新築購入した時の精神状態は違う。仕上がった床に這いつくばって確認して「コーティングする前の方がきれいだった。ムラだらけだ。やり直しだ」と。でも何度やっても変わらない、たぶん。手作業のレベルってそんなものだから。

なので。
●フローリングの床はメーカー信じて何もせずガシガシ使う。
●コーティング代は大事に取っといて、劣化した10~20年後にコーティングしてもらう。傷んでるのがピカピカになるからムラもホコリも許容範囲。幸せ。
●または思い切ってフローリングまるっと張り替える。コーティングと金額大して変わらない。こっちは新品同様。もっと幸せ。

それが無駄のないお金の使い方な気がするんですが、どうでしょうか。

そんなわけで当面は、日常的にこんなモップで水拭きして床の汚れをしっかり落とすだけでよいと思うのです。

ついでにキッチンの床はこんな洗剤を絞ったモップにスプレーして拭き上げる。油のべたつきがスッキリするのでお勧めです。