トイレの匂いを日々の掃除で徐々に消すには

トイレの匂いの原因の一つは尿石だけど、落すのは一苦労…という話を以前書きました(実はプロは塩酸たっぷり入った劇物洗剤でチャッチャと落しちゃいます)が、今回は、時間はかかるけど割と手軽に何とかする方法をご紹介。

定期的にトイレ掃除すると尿石が消えていく洗剤を使う

通称バイオ洗剤(クレニズムで取り扱っているのはスパルタンケミカル社のバイオボウルという製品)。生き物(細菌・バクテリア)に汚れを食わせて消滅させる…というちょっとホラーチックなアメリカ製の洗剤。

といっても、含まれているのは大腸菌のような危ないヤツではありません。納豆菌などを含むバシラス属のバクテリアの一種。身の回りに普通にいるカワイイのですから安全安心・心配御無用。やってることはまあ浄化槽なんかと大体同じ。

さて、バイオ洗剤。尿石がなくなる原理としては、
  ①洗剤中のバクテリアが尿石に張り付き酵素を分泌
  ②酵素で分解された尿石をバクテリアが食べ消化
  ③15分程度でバクテリアが細胞分裂し増殖
  ④バクテリアが死ぬまで①~③をループ
という感じです。てことは…

一回の掃除でバクテリア倍々無限増殖して掃除いらなくなる?

…わけではありません!バクテリア寿命で死んじゃうので。定期的(2日に1回程度)に欠員補充(バイオボウルで清掃)してやる必要があります。そして、なんだかんだ微生物ですから即効性は無し。尿石が目に見えて消えていくことはありません(細菌がガシガシ音立てながら尿石食ってたら怖くてトイレにいけない)。

でも。
使い続けているとなんか地味に効いてくる。使用人員多い都内の駅のトイレとかでも評判がいいって話です。そして、配管内部や浄化槽など流れて行った先にも張り付きけなげに臭いの元を分解する(まあ、バクテリアとしては飯食ってるだけなんでしょうけど)。

そんな感じなので、「今使ってる洗剤をバイオボウルに変えてマメに擦るだけで済むなら…」って半年ぐらいだまされた気分で取り組んでいただけたらと。具体的な使い方はこちらのメーカー代理店のビデオをご覧ください。


…お掃除のお兄さんの微妙なテンションはさておき、割と簡単だということは伝わります。

ちなみにバイオは20℃~50℃くらいでよく働くそうですので、これからの季節に最適。夏のトイレがにおい立つ時期に向かって試してみてはいかがでしょうか。あ、ついでに、バイオボウルは酸性ですが塩酸ではなくクエン酸タイプですので環境にも優しいです。